房総風土記の丘

 房総風土記の丘は、下総松崎駅から約2kmの所にあります。龍角寺古墳群を中心とした公園になっています。最大の古墳が史跡にも指定されている「岩屋古墳」ですが、ただの大きな古墳は丘にしか見えないのが難点かも知れません。
 最大の見所はやはり復元された古墳になると思います。実際に埴輪が並べられた古墳を見ると、従来のただの丘のようなイメージとは少し違うものが生まれて来ます。資料館は入館無料というのは嬉しいです。古墳群だけの内容ではなく、解説が歴史全般にまで及んでいるあたりは好みが分かれるかも知れません。
 千葉県内等にあったいくつかの古建築が移築されています 旧学習院初等科正堂は名前の通り元々は学習院で使われていたものです。その後成田に移築され、更に風土記の丘へとやってきました。明治の洋風学校建築です。
 他にも富津にあった名主の家などもありました。
 龍角寺は、房総風土記の丘に近いところにある古寺です。創建は白鳳時代に遡るという千葉県内でも有数の歴史があります。とはいえ、現在では殆ど何も残っていない小さな寺です。境内では近所の子供達が遊んでいました。
 塔の礎石や境内裏には校倉作りの収蔵庫がかつての歴史を感じさせてくれます。
 房総のむらは、風土記の丘と隣接して作られていて、各種の体験が出来るようになっています。体験型博物館という定義のせいか、嬉しい事に入館は無料です。入ってすぐのころにあるのが「商家の町並み」です。時代劇のセットのようなものですが、結構細かい造りになっています。各商家では月替わりで様々な展示が行われていたり、体験が出来るようになっています。結構細かいところまで考慮した造りで、酒屋にはちゃんと杉玉が吊るしてありました。
 他には千葉県内各地の農家の暮らしを再現したものなどがありました。遊びや生活といった部分もきっちりと展示してありました。

撮影日:1999.11.28
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